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重箱の隅大作戦

光ある所に影がある。主役の陰に数知れぬ脇役たちの姿があった・・・

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「女番長 タイマン勝負」

公開/昭和49年1月15日


ブログを刷新してから10本目の記事となりますので、この辺で映画
を採り上げてみようかと ・・・


時はまさに世紀末 ・・・
私は現在の仕事に転職しました。その頃偶然見つけて入手したのが「
東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム」という本でした。ところ
がこの本に採り上げられている大半の作品が「封印」されていて、当
時は鑑賞出来ない状態でした。ビデオ屋をあちこち巡ってやっと鑑賞
出来たのが「女囚さそり 第41雑居房」でしたが、驚きましたね。
過去にこんな作品が日本にあったということに。これは是非とも他の
作品も鑑賞しなければと思いつつも叶わず、時が空しく過ぎて行きま
した。その間ビデオは過去の物となってしまいDVDの時代となりま
したが、ここで奇跡が起きました。件の本に採り上げられている作品
が次々にソフト化されたのです!!しかし、当時の私にはそれらを揃
える余裕はありませんでした。そんな折、中古屋でみつけたのが今回
採り上げる「タイマン勝負」だったのです。これはシリーズ第6弾。
ブログを始めてから第2、3、4、5弾も中古屋から購入しましたが、
最初と最後は未だに観てません。私はこれが「最高傑作」(入手した
中ですが)と思っています。


この映画の根幹は準主役の

DSC07218_convert_20200613095339.jpg  立花 美和(演/藤山 律子

※ 右は夫の 巖(いわお)健一(演/成瀬 正孝



DSC07253_convert_20200613121703.jpg 黒木 絵里(演/衣麻 遼子

※ 右は 横田はるみ(演/田島 晴美
 
の運命だと思います。全く接点がないこの2名をつなぐ狂言回し的
な役割が主役の 相沢 桂子(演/池 玲子)。そして ・・・

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3人をそれぞれ「破滅方向」へ導くのが大島興業社長・大島 文男(
演/安部 徹)。彼は、桂子にとっては姉の仇。その寝床を急襲した
桂子は未遂に終わり少年院(信愛女子学院)送り。

そこで桂子と同房になった

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ひまわり会番長時代の 美和(通称「スペードの美和」)。「出所したら
いつでも相手になる」と言い残し先に出所した美和でしたが、桂子が出
所するまでの数年の間に会から失踪 ・・・

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自動車修理、解体業の健一と同棲、堅気となっていました。決着を付け
に2人の前に現れた桂子が、美和と健一の「本気の愛」を認めたことが
桂子が付けた「決着」となりました。ところが、健一が営む「巖商店」
は大島興業が関東俠友会から請け負った土地買収の「ど真ん中」に位置
していました。その買収活動の目付け役として関東俠友会が派遣したの


DSC07219_convert_20200613095403.jpg 黒木 達也(演/渡瀬 恒彦

彼はヤクザとなり果てた後も、幼い頃離れ離れとなった妹を探し続けて
いました。美和失踪後に「ひまわり会」番長の座に就いた絵里は、出所
後に美和を探していた桂子とのタイマン勝負に敗れ会を去りこのキャバ
レーに拾われました。そんな彼女もまた、兄と再会する日を待ち続けて
いたのでした。この兄妹は大島の女・まゆみ(演/葵 三津子)のキャバ
レーで再会してしまいます。実はこの時点で ・・・

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達也は絵里の「実に都合よい部分」にある身体的特徴を確認済み。しか
し兄であることを伏せたまま「東京へ来てまともな仕事をしろ」とお金
を渡します。が、絵里は「こ★きじゃない」と拒絶。尚、泥酔状態の絵
里を達也の部屋へ運んだのは まゆみ 達。そのため、達也と絵里の関係が
大島興業内で「泥酔状態の絵里を達也が弄んだ」様な話になってしまい
ます。

その後、頑なに立ち退かない健一と美和を大島興業が折檻。美和を護ろ
うとした健一は射殺されてしまいます。そのことが達也にばれ ・・・

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激怒した達也は大島を殴りつけ土地買収から外し自ら立ち退き交渉をし
ようと「巖商店」へ。そこには健一を亡くした美和と、過去を清算済み
の桂子たち「ひまわり会」がいました。更にそこへ ・・・

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「桂子を始末しろ。序でに黒木(姓で気付きませんかね?)も始末しろ」
と、「絵里と桂子の関係」、「達也に弄ばれたという噂」を狡猾に利用
した大島に唆された絵里登場。「達也はお前の兄さんだ」という桂子の
(彼女は達也との「濡れ場」の後、ベッドの中でその事実を聞かされて
います)説得は通じず撃たれる達也。拳銃を捨てた達也はゆっくりとこ
の場から去って行きますが、その際「孤児院での思い出」みたいなこと
をぽつり。それを聞いた絵里は、兄を撃ってしまったことに初めて気づ
きます。兄と妹に戻った2人でしたが ・・・

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大島興業の車からの一斉射撃が ・・・

ここで「目付け役を殺してしまった下請けヤクザはどうなってしまうの
か?」と言う疑問が湧きました。が、そこは抜け目ない大島です。手下
たちに「万が一の事態(関東からの報復?)」に備えておけと警戒させ
た一方、自らは保身のため「じんりゅうかい(神竜会?)」に挨拶へ ・・・
赴こうとしたら乗り込んで来たのは ・・・

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「ひまわり会」と美和の「共闘(激熱)」でした。この最終決戦、憎た
らしいのが全員死にますので痛快です。

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桂子と大島の再会時に彼女をトップレスにひん剥いたり、健一が射殺さ
れた立ち退き交渉(最早あれは交渉ではないです)時に美和の手を万力
の様な物で絞めつけたり、勿論、黒木兄妹への一斉射撃にも参加してい


DSC07278_convert_20200613170505.jpg  久保(演/高並 功

DSC07279_convert_20200613170524.jpg  安東(演/広瀬 義宣

そして、健一を射殺した 磯崎(演/内田 勝正)と大島は ・・・

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恐らくこの時磯崎は死亡。瀕死の大島に向かって桂子が言う台詞は、彼
が拳銃を咥えさせた桂子に対して言った台詞と同じです。そしてこの車
は「巖商店」へ運ばれ ・・・

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圧縮されてスクラップの山へ。

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ラストは現在では撮影不可能と思われるこの場面。荷台で皆が「すき焼
き」をつついているのがなんとも ・・・


この映画はアバンタイトルとタイトルバックから面白いです。アバンタ
イトルは「スペードの美和」に虐められ続ける桂子の姿、タイトルバッ
クは美和の出所後に桂子が院内の番長へ上り詰め出所するまでがそれぞ
れまとめられています。

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特にタイトルバックは、タイマン勝負に負けた相手が次々と桂子の横に
増えて行くことで「番長への道」を表現した秀逸な出来になっています。
因みに最初の子分となったのは同房の 松尾 幸恵(演/須藤リカ)。

幸恵は「マブダチ」の

DSC07257_convert_20200613123734.jpg 太田 節子(演/一の瀬レナ

と共に、出所した桂子の最初の子分となります。

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左から、沢 光代(演/愛田 純)、杉野ユキ(演/高野 恵子)、戸上
清子(演/白川みどり)は、タイマン勝負で絵里を破った新番長・桂
子に下って会に残留。清子のみですが

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生ボインを披露する場面があります。この6名が新生「ひまわり会」
です。ラストは健一を亡くした美和、更に

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絵里に付いて会を抜けた はるみ が加わります。幸恵の台詞にある通
り、はるみ は「デカパイ」です。残念ながらそれを生で披露する場
面はありませんでした。


最後に、私が気になった他の出演者を登場順にまとめておきます。

DSC07241_convert_20200613104121.jpg DSC07244_convert_20200613104610.jpg  

左から 信子(演/早乙女りえ)、岡本 杏子(演/中井ミキ)の2名
はどちらも桂子と同房で「いびり役 → 手下」となりますが、残念な
がら出番はタイトルバックまでです。

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尚、「桂子VS杏子」の舞台は風呂場。杏子を演じた中井氏は、後に
「桂たまき」と改名するボイン女優です。「ボインVSボイン」全裸
キャットファイトはタイトルバック最大の魅せ場でしょう。

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大島の女・まゆみ(演/葵 三津子)。節子が逃げ出したキャバレーの
支配人。桂子と幸恵は、節子がツケで飲食させた100万円を回収す
るため奮闘します。その最中 ・・・

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立ち寄ったパチンコ屋。右端の客は 福本 清三 氏(ノンクレジット)が
演じている様です。玉を親指で弾くタイプのパチンコ台は近所の駄菓子
屋店頭にもありました(勿論子供用です)から知ってましたが、客が立っ
たまま遊戯していたとは知りませんでした。

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新生ひまわり会にカツアゲされたポルノ映画館の客を演じた 岡 八郎
は「浪漫アルバム」に採り上げられている作品群に多数出演しています。

ここで ひまわり会 に絡むのが

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この辺を縄張りとする女番長(演/城 恵美)。凶悪な形相を演じる城氏
とは反対な後方の方々のやる気無い表情がやけに目立ちます。

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福本氏はこちらでも客として登場。


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