「女番長 玉突き遊び」
公開/昭和49年10月19日
映画「女番長 タイマン勝負」を採り上げた時、「女番長シリーズ」
が廉価版で再発売されるとは予想もしていませんでした。しかも「恐
怖女子高校シリーズ」と共に!!この機会に両シリーズの未入手(勿
論鑑賞したこともありません)5作品をまとめて購入することにしま
した。
今回入手した中から採り上げる「玉突き遊び」は主演に第5作「感化
院脱走」で準主演級だった
叶 優子 氏
を抜擢。ところが ・・・
「東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム」所収の 関本 郁夫 監督
インタビューによれば「もう3分の2位撮り終え」た頃、叶氏がアク
シデントに見舞われます。画像は最終決戦の地へ乗り込んで来た本作
の主人公・「山猫お今日」こと 牧 今日子 です。今日子はパラセイル
で天窓を突き破って登場します。この画像直前の天窓を突き破るシー
ンをセット撮影していた際に叶氏は骨折してしまいます。これによっ
て本作は撮影が中断。叶氏が復帰する間に「タイマン勝負」が第6作
として公開され、本作は第7作(最終作)となった次第です。
本作はアバンタイトルでいきなり「タイマン勝負」です。故に本作が
「タイマン勝負」として公開される筈だったのかもしれません。尚、
このアバンタイトルは叶氏復帰後に撮られた様です。この「泥レス」
キャットファイトの相手は
「女番長」「恐怖女子高校」両シリーズの「宿敵」役の常連・衣麻
遼子氏演じる 三奈 。隠し持っていた刃物を使用したことで「墓穴を
掘った」と言うか「自業自得」と言うか、顔に醜痕を残すことにな
ります。この「傷害事件」で補導された京子は ・・・
裁判官(演/那須 伸太朗)
に「特別少年院入り」を宣告され ・・・ ここでタイトルです。
2年後 ・・・
娑婆へ出た今日子は、かつて率いていた「血桜グループ」の元メン
バー達と再会しますが ・・・
真弓(演/早乙女りえ)
は堅気に。
ユキ(演/藤山 律子)
は、昼は「白タク」、夜は「ホステス」に。
弘子(演/城 恵美・左)は デカパイの 桃代(演/田島 晴美・右)と
組んで万引き生活に、と散り散りに。田島氏は本作が「デビュー作」
となる筈だった所為か、デカパイの露出が多めです。
最悪なのは かおる(演/碧川ジュン・前)と トン子(演/美和じゅ
ん子・奥)。2名は立花興業に「レズショウ」を強要されていまし
たが ・・・
今日子によって解放されました。今日子に脅されているのはマネー
ジャーの 勝(演/広瀬 義宣)。
後日、2名を強制解放した件で今日子は立花興業に拉致されました。
※ 組員手前は 池田 謙治 氏?、奥は 高並 功 氏 ※
今日子の始末は ・・・
宿敵・三奈 が担当。2年前の「タイマン勝負」当時、三奈 はカトレ
ヤ女学院の女番長でしたが現在は立花興業の
小池(演/菅 貫太郎)
の情婦として「OL(って死語ですかね?)売春」組織のリーダー。
三奈にとっては2年前に負った「醜痕」の借りを返すチャンスでした
が ・・・
突然現れた 西条 五郎(演/白石 襄)によって 今日子 は救われました。
これまでのシリーズだとこの様な役は
成瀬 正孝 氏の担当でしたが、今回の成瀬氏は堅気になった真弓の夫役。
この直後、今日子を拉致しに向かう立花興業の車に撥ねられ入院と言う
ことでお役御免です。その反対に、これまでチョイ役だった早乙女氏は
今回が最高の役ではないでしょうか。これはその「伏線」です。
今回の「ヒーロー役」である五郎の本業は「こまし屋」(笑)。新宿を
中心に活動していた様ですが大阪へ流れて来ました。
かつてこました サリー(演/星 まり子)と再会。現在は良い「スポン
サー」が付いて暮らし向きは良好だと言う彼女のスポンサーとは ・・・
沖 栄之介(演/金子 信雄)
沖は「沖ダイヤ」という会社を偽装倒産させ、持ち逃げしたダイヤモ
ンドを売り捌いて再興を企んでいました。そして五郎はそのダイヤモ
ンドを横取りする計画をたてました。
「沖ダイヤ」に関する情報は「OL売春」で同社部長・八木(演/名
和 宏)が顧客のマリ(演/大堀 早苗)経由で 三奈 たち カトレヤ会
にも入っていました。更にこの情報は三奈の情夫である小池から立花
興業へ。
立花興業が相手と言うことで かおる、トン子が抜けて行く中 ・・・
立花興業の車に夫が撥ねられて生活に困った真弓が復帰を直訴。が、
堅気になった真弓を護るため「口止め料」の名目で30万円渡して真
弓を追い帰す今日子。
しかし立花興業の魔手は真弓の許へ伸びてしまいます。真弓は今日
子たちを庇い続けた所為で西井(演/平沢 彰)に射殺されました。
そしてユキも立花興業による拷問を受け自決。
情夫・小池にユキの遺体処理を押し付けられた情婦・三奈は、自分は
ただ利用されていただけと気付いたのでした。そして ・・・
今日子と「最後の」タイマン勝負をした後潔く敗北宣言し、立花興業
の行方をバラして去って行きました。
本作で最も「憎たらしい役」は小池でしょう。しかし彼はラスボスで
も中ボスでもありません。
影が薄いラスボスは、ラスボス役の常連・安部 徹 氏。最期は今日子の
怒りの弾丸を食らいます。
遺体にハンドルをとられて操縦不能になったのは
ラスボスより影が薄い中ボス 丘路 千 氏。
小池は「ナンバー3」級です。その最期は ・・・
派手でした。
最後は「生ボイン」集です。
カトレヤ会の「生ボイン」担当は 花江(演/相川 圭子)。因みに本
作で共演している叶氏、城氏、相川氏は「トラック野郎」シリーズの
「ト★コ嬢」役で準レギュラーとなります。
こちらは血桜グループ。このシーンのバックに流れる曲のタイトル、
ご存知の方ご教示戴けたら幸いです。本作で挿入歌としてクレジット
されているのはサリー役の星氏が歌う
「泣くなオッパイちゃん」
です。小学校の頃の土曜日(当時は登校日でした)帰宅してから毎週
の様に観ていた(当地は14時からだったと記憶しています)「お笑
いマンガ道場」レギュラーの 富永 一朗 先生の作詞です。
映画「女番長 タイマン勝負」を採り上げた時、「女番長シリーズ」
が廉価版で再発売されるとは予想もしていませんでした。しかも「恐
怖女子高校シリーズ」と共に!!この機会に両シリーズの未入手(勿
論鑑賞したこともありません)5作品をまとめて購入することにしま
した。
今回入手した中から採り上げる「玉突き遊び」は主演に第5作「感化
院脱走」で準主演級だった

を抜擢。ところが ・・・
「東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム」所収の 関本 郁夫 監督
インタビューによれば「もう3分の2位撮り終え」た頃、叶氏がアク
シデントに見舞われます。画像は最終決戦の地へ乗り込んで来た本作
の主人公・「山猫お今日」こと 牧 今日子 です。今日子はパラセイル
で天窓を突き破って登場します。この画像直前の天窓を突き破るシー
ンをセット撮影していた際に叶氏は骨折してしまいます。これによっ
て本作は撮影が中断。叶氏が復帰する間に「タイマン勝負」が第6作
として公開され、本作は第7作(最終作)となった次第です。


本作はアバンタイトルでいきなり「タイマン勝負」です。故に本作が
「タイマン勝負」として公開される筈だったのかもしれません。尚、
このアバンタイトルは叶氏復帰後に撮られた様です。この「泥レス」
キャットファイトの相手は

「女番長」「恐怖女子高校」両シリーズの「宿敵」役の常連・衣麻
遼子氏演じる 三奈 。隠し持っていた刃物を使用したことで「墓穴を
掘った」と言うか「自業自得」と言うか、顔に醜痕を残すことにな
ります。この「傷害事件」で補導された京子は ・・・

に「特別少年院入り」を宣告され ・・・ ここでタイトルです。
2年後 ・・・
娑婆へ出た今日子は、かつて率いていた「血桜グループ」の元メン
バー達と再会しますが ・・・

は堅気に。

は、昼は「白タク」、夜は「ホステス」に。

弘子(演/城 恵美・左)は デカパイの 桃代(演/田島 晴美・右)と
組んで万引き生活に、と散り散りに。田島氏は本作が「デビュー作」
となる筈だった所為か、デカパイの露出が多めです。

最悪なのは かおる(演/碧川ジュン・前)と トン子(演/美和じゅ
ん子・奥)。2名は立花興業に「レズショウ」を強要されていまし
たが ・・・

今日子によって解放されました。今日子に脅されているのはマネー
ジャーの 勝(演/広瀬 義宣)。

後日、2名を強制解放した件で今日子は立花興業に拉致されました。
※ 組員手前は 池田 謙治 氏?、奥は 高並 功 氏 ※
今日子の始末は ・・・

宿敵・三奈 が担当。2年前の「タイマン勝負」当時、三奈 はカトレ
ヤ女学院の女番長でしたが現在は立花興業の

の情婦として「OL(って死語ですかね?)売春」組織のリーダー。
三奈にとっては2年前に負った「醜痕」の借りを返すチャンスでした
が ・・・


突然現れた 西条 五郎(演/白石 襄)によって 今日子 は救われました。
これまでのシリーズだとこの様な役は

成瀬 正孝 氏の担当でしたが、今回の成瀬氏は堅気になった真弓の夫役。
この直後、今日子を拉致しに向かう立花興業の車に撥ねられ入院と言う
ことでお役御免です。その反対に、これまでチョイ役だった早乙女氏は
今回が最高の役ではないでしょうか。これはその「伏線」です。
今回の「ヒーロー役」である五郎の本業は「こまし屋」(笑)。新宿を
中心に活動していた様ですが大阪へ流れて来ました。

かつてこました サリー(演/星 まり子)と再会。現在は良い「スポン
サー」が付いて暮らし向きは良好だと言う彼女のスポンサーとは ・・・

沖は「沖ダイヤ」という会社を偽装倒産させ、持ち逃げしたダイヤモ
ンドを売り捌いて再興を企んでいました。そして五郎はそのダイヤモ
ンドを横取りする計画をたてました。

「沖ダイヤ」に関する情報は「OL売春」で同社部長・八木(演/名
和 宏)が顧客のマリ(演/大堀 早苗)経由で 三奈 たち カトレヤ会
にも入っていました。更にこの情報は三奈の情夫である小池から立花
興業へ。
立花興業が相手と言うことで かおる、トン子が抜けて行く中 ・・・

立花興業の車に夫が撥ねられて生活に困った真弓が復帰を直訴。が、
堅気になった真弓を護るため「口止め料」の名目で30万円渡して真
弓を追い帰す今日子。


しかし立花興業の魔手は真弓の許へ伸びてしまいます。真弓は今日
子たちを庇い続けた所為で西井(演/平沢 彰)に射殺されました。

そしてユキも立花興業による拷問を受け自決。


情夫・小池にユキの遺体処理を押し付けられた情婦・三奈は、自分は
ただ利用されていただけと気付いたのでした。そして ・・・

今日子と「最後の」タイマン勝負をした後潔く敗北宣言し、立花興業
の行方をバラして去って行きました。
本作で最も「憎たらしい役」は小池でしょう。しかし彼はラスボスで
も中ボスでもありません。


影が薄いラスボスは、ラスボス役の常連・安部 徹 氏。最期は今日子の
怒りの弾丸を食らいます。


遺体にハンドルをとられて操縦不能になったのは

ラスボスより影が薄い中ボス 丘路 千 氏。
小池は「ナンバー3」級です。その最期は ・・・

派手でした。
最後は「生ボイン」集です。


カトレヤ会の「生ボイン」担当は 花江(演/相川 圭子)。因みに本
作で共演している叶氏、城氏、相川氏は「トラック野郎」シリーズの
「ト★コ嬢」役で準レギュラーとなります。






こちらは血桜グループ。このシーンのバックに流れる曲のタイトル、
ご存知の方ご教示戴けたら幸いです。本作で挿入歌としてクレジット
されているのはサリー役の星氏が歌う
「泣くなオッパイちゃん」
です。小学校の頃の土曜日(当時は登校日でした)帰宅してから毎週
の様に観ていた(当地は14時からだったと記憶しています)「お笑
いマンガ道場」レギュラーの 富永 一朗 先生の作詞です。
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| .映画 .日本 .東映 .「女番長」 | 09:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑